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2014年2月19日水曜日

伊豆大島は椿まつりを開催中

1月26日〜3月23日にかけて、伊豆大島では「観光復興スタート」と題して、椿まつりを開催している。
詳しくは、東海汽船様のこちらのページをご参照頂きたい。 

交通手段にもよるのだが、高速船だと往復で3000円のキャッシュバックが受けられるキャンペーンもやっている。
ぜひ、多くの人に伊豆大島に訪れてもらい、椿だけでなく、被災地もじかに見てほしい。
事前にご連絡頂ければ、私くまっしぃが被災地の案内をさせて頂くこともできる。

椿まつりの会場だけでは、せっかく観光に来て頂いても見所不足だろうから、大迫力パノラマの「裏砂漠」三原山の噴火口被災地などを見て行って頂ければ、 他ではできない充実した体験になると思う。

ただ、被災地に行く時は、あくまで「観光」に行くような気持ちではなく、犠牲者を悼む気持ちや、現場を見て体験を共有するような気持ちを、どうか忘れないでほしいと思う。

椿まつりオープニングには、箱根や小笠原のゆるキャラも応援にきた!!


それにしても、例年は1年の観光客の半分を集めるとも言われる重要なイベントなのだが、今年の客足は、去年の災害の影響で今ひとつだ。
たまにツアー客がまとまって来る日もあるようだが、それ以外の日は、1日に観光客が20人しか来ないような日が続いているらしい。

これはよく言われる「風評被害」とかそういうものではなく、災害の起こったところに観光に行く・・・ということに対して、善良な市民の方々が遠慮している・・・というのが大きいのではないだろうか。
 実際にそういう声も聞いているし、普通に考えれば、原発絡みの風評被害とは違って「あそこは危ないから行くのはやめよう」などということにはならないだろう。

それ以外にも、災害以降のイベント自粛があったために、今年の椿まつりをやるのかやらないのか、決まるのに時間がかかってしまい、準備や宣伝が遅れてしまった・・・という要因も大きいのだろう。

こういうところで、旅行会社のツアー頼みの集客という・・・根本的かつ構造的な問題が、大きく響いてきていると思う。
個人旅行を取り込めるような魅力アップを図っていかないと、今後ますますジリ貧になっていってしまうのではないだろうか。

何も厳しいことを書いて批判しているわけではなく、私としては、ありのままの厳しい状況を広く知ってもらい、より多くの人に来島を呼びかけていくべきだと考えている。


椿まつりオープニングイベントでの川島町長のあいさつ(2014年1月26日)

椿まつりの初日の1月26日には、会場となる大島公園でオープニングイベントが行われた。
この日は、随分マスコミも来ていて、「復興が進む伊豆大島の姿」というイメージの取材を行なっていた。

また、この日だけ限定の「特別出店」ということで、有志の島民が何店か食べ物の屋台を出していた。
上の写真の通り、オープニングということもあって、島中から人が集まり、大盛況だった。
とは言っても、集まっていたのはほとんどが地元の島民や、ボランティアで島に来ている人たちや、あとはまつりの関係者ばかりで、観光客はごく一部しか含まれていなかった。

だが、マスコミはとにかく人がたくさん来ている映像だけを撮って全国に流し、「復興が進んで観光客も来ています」という誤ったイメージを演出していた。
まつり関係者からしても、見栄え良く演出したいだろうから、賑わっている映像を放送してもらった方が良いのかも知れない。

だが・・・そんなことをしていたら、全国の人々は「あぁ、伊豆大島にはちゃんと観光客も戻ってきているんだ。じゃあ、自分がわざわざ行ってあげなくてもいいや。」と思ってしまい、ますます来てくれなくなるではないだろうか??

私は、取り繕ったような演出は、まったく逆効果で、自分たちの首を閉めていくことになるだけだと思う。



同じ日の午後2時には、まつり会場はこのような閑散とした状態に(※クリックすると拡大)

そういうわけで、この写真こそが、本当の実態だ。

先ほども述べたように、この日だけ限定で食べ物の屋台が出店していたので、「昼飯を食いに来た島民が大勢居た」のである。
それが証拠に、オープニングイベントが行われたお昼ごろには大盛況だったが、ほんの少し後の午後2時頃にはこの有様である。

これが、報道されなかった「椿まつり」のありのままの姿である。
このオープニングの日以降は、特にイベントも行われていないから、たまーに団体やツアーの観光バスが来る時以外は、ずぅーーっと閑散としているという。

昨日、「宿泊施設にもプチバブルが到来した」との記事を書いたばかりだが、実は現在すでに宿泊施設はガラガラになってしまっているらしい。
つまり、公共事業の世界を別にすれば、島内のプチバブルはすでに終了しているということだ。

伊豆大島の観光業は、今まさに深刻な事態に直面している。

もしかしたら、例年も後半の3月に入ってからの方が、暖かくなってきて観光客もグッと増えてくるので、まだこれから状況が改善する可能性も残ってはいる。
だが、私はそれも厳しいのではないかと思っている。

とにかく、かっこつけてなりふり構っている場合ではない。
伊豆大島は危機なのである。

椿の花は、まだこれからが見頃

これから、くまっしぃジャーナルでも、ハズレのない観光情報を出していこうと思うし、連絡をくれればオススメの宿やお店や観光スポットをお知らせすることができる。
伊豆大島はどこへ行っても当たり外れが激しいので、ノープランで来て「あまり良くなかった・・・」と悪い印象で帰ってしまう人も多い。

せっかく来て頂いて、そのような体験になってしまっては申し訳ないので、くまっしぃとしてもできる限りのサポートをしていきたい。
観光パンフではなく、ちゃんとした情報をもとに島内を見て回ってもらえば、決して来て損はしないはずである。

肝心の椿の花の咲き具合は、品種によって開花時期が違うので、会場の大島公園をまわっても、よく咲いているところと、あまり咲いていないところがある。
探せば、必ず綺麗に咲いているところがあるし、大島公園以外にも椿の花が大変見事に咲くスポットがある。

ぜひ皆さん、この伊豆大島を、そして被災現場を見に来て下さい!!

手のひらほどある大きな椿の花も


4 件のコメント:

  1. ひでぴょん2014年2月20日 12:45

    がうっ!
    くまっしぃ観光たいしぃ
    だね。

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    1. がうがう!
      まだ何にもできてないから、たいしぃじゃないよ〜。
      これからがんばるでしー。

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  2. まあ、いつの頃から 大島の主要産業は、観光業ではなく 土木業になってますからなあ 土木業と利益的に関わりの少ない業種は、今の大島では、生き残るだけでも至難の業 それだけではなく こういう危機感を殆どの町民が持っていない(持つことを許されない)状態というのも さらに大島の繁栄の足枷になってるものと存じますぞ

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  3. 本当にその通りですねぇ・・・。
    確かにほとんどの町民が危機感もってないですしねぇ。。。
    危機感感じなければ、何の動きも生まれてこないでしょうしね・・・でも、今回の災害でちょっとだけ変わってきたような気もしますが・・・どうなんでしょうか。

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